東京・大阪近郊のような地価の高いエリアを商圏にしていると、平屋が人気といわれても他人事だと思うかもしれませんが、全国的にみると平屋は大変人気です。
東京都練馬区に本社を置き、埼玉県本庄市にプレカット工場を構える㈱篠原商店様は、プレカット工場の中では最も首都圏に近い工場ですが、平屋が増加してるか確認したところ、「微増ですが上がってます、関東では16号の外側ですけど」と町田専務が答えられました。
YouTubeも平屋が人気
見学会ごとに会場を動画撮影し、YouTubeチャンネルにアップしているクライアント様の動画も平屋建ての再生回数ばかり延びます。赤枠が平屋の動画ですが、全て再生回数1000回を超えてます。中には4000回超の再生回数もありますが、それ以外の動画は3桁の再生回数です。
全ての動画はHPやSNSで公開し、シェアやいいねを積極的に行っています。平屋だけ特別なことをしているわけではありません。YouTubeでも平屋が人気なことが分かります。
住宅ポータルサイトも平屋が人気
引用元: ドコタテ?埼玉北版
ゼンリンが運営する住宅系ポータルサイト「ドコタテ?埼玉北版」に掲載している写真だけだと、まるで平屋特集のようです。このことからも平屋が集客できることが読み取れます。
※「ドコタテ?埼玉北版」は主に国道16号線の外側のエリアになります。
平屋の見学会が好調
2022年2月は平屋に限らず見学会集客が大変好調でした。平屋建てのモデルハウスで初の見学会を開催したクライアント様も最近では最も集客が好調のイベントでした。決して平屋を積極的に販売しようとはしていないようですが、平屋の集客力を体感したようです。
平屋モデルハウスで見学会を行った建設会社で実際に平屋で建築された3家族の理由は以下の通りです。
① MI様 23.54坪 (40代夫婦・子供1人)
50坪の敷地に4人家族が住める平屋を計画。40代ということもあり近い将来子育てを終えた後、使いやすい平家を計画した。掃除など日頃のメンテナンスや地震などへの強さや外壁塗り替え時のコストなど、将来的なメリットが多いことも平屋に魅力を感じた。
② SI様 23.29坪(大人3人)
30代男性が、実家で両親と同居するために建築。お父様が高齢で体調を崩され、足腰に負担が少なく使いやすい平家を選択。
③ O様 27.55坪(夫婦2人30代・子3人)
当初は2階建てを計画。できるだけ1階の面積を広くとりたかったことや効率の良い導線計画を求める中、土地も広く角地である敷地を上手に使える平家が良いと言うことで決定。子供たちが出て行った後も夫婦がいつまでも使いやすい住まいを持てると言うことも理由。
①と③は理由の一つに「子育てを終えた後、平屋が都合がよい」と30代・40代夫婦がいってます。②は体の不自由な両親と一緒に暮らすために独身の30代の息子さんが建てたと言ってます。
いかがでしょうか?平屋を選択する理由は様々ですが、①と③の子育てを終えた後、平屋が都合がよいと思っているというのが近年の平屋人気に要因の一つのようです。
平屋ということは敷地がある程度必要ですし、水害、防犯などの配慮も必要ですので、どこでもということではないと言えます。建築屋として収益性も気になるところです。
まとめ
平屋が人気=「集客できる」理由、というタイトルの、人気=今、話題になってるということでもあります。
コロナ禍の影響で、一戸建てのマイホームについて調べたり、実際に検討したりする方が増えています。集合住宅で暮らしている方からすると、一戸建ての中でも平屋は今までの住空間とは全く異なる魅力的な住まいに見えているのかもしれません。
核家族化、老後を考え平屋を選択する方々が、平屋を建てるために今より不便でも大きな敷地を購入していますが、平屋が集客できる人気であり続けるかはアフターコロナにはっきりすると思います。今現在は、集客に「平屋」は使えます。
この記事の監修 : 浅野 幸延 (建築士/コンサルティング・広告全般担当)プロフィール