コンサルティング会員の方に、「自社サイトからの問い合わせ増えてきましたね」といわれる。コンサルタント冥利に尽きるわけですが、google analytics をチェックしていない方でも、お問い合わせが増えたと実感するとき、グーグルアナリティクスをチェックすると大抵直帰率が改善されています。闇雲に直帰率を改善すればいいというわけではありませんが、コンバージョン率を上げたいときは直帰率を気にするといいようです。アクセス数を増やすことは悪いことではありませんが、アクセスをただ集めろと言っている方を信用しないほうがよいでしょう。アクセス数より、アクセスの内容が大切ですから。
直帰率を比較する
現在の直帰率 2019/01/06~2019/01/13
直帰率44.49%。普段グーグルアナリティクスをチェックしていない方でも、お問い合わせが増えたことを実感できます。
前年同月の直帰率 2018/01/06~2018/01/13
一年前は直帰率53.73%でした。さらに一年前はというと・・・
一昨年前同月直帰率 2017/01/06~2017/01/13
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直帰率が35.56%。おととしの方が直帰率はよかったのですが、自社サイトからのお問い合わせは現在の1/4程度でした。一昨年前は、既存のウェブサイトを手直ししながらコンバージョン率の改善を行なっていて、相応の成果が出ていましたが、とあることから行き詰まりを感じ、昨年に完全リニューアルを行ないました。とあることとは・・・
モバイルのアクセス数が増加
元々こちらのウェブサイトは、工務店様のウェブサイトとしてはモバイル率が非常に高かったのですが、時代と共に益々モバイル率が上がってきました。一昨年前のほうが直帰率がよかった理由はさまざまですがそのうちの一つが、一昨年前はPC率が高かったため、どのウェブサイトでもある程度の最適化が行なわれていれば直帰率は悪くなかったのです。
現在のモバイル率 2019/01/06~2019/01/13
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モバイル・タブレット合わせると、76.65%
一昨年前のモバイル率 2017/01/06~2017/01/13
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モバイル・タブレット合わせると、64.25%。
セッション数(アクセス数)にまどわされるな
セッション数は、2019/01/06~2019/01/13の期間が1,088に対して、2017/01/06~2017/01/13の期間は523と2倍の違いはありますが、セッション数を増やすだけでは直帰率はもちろん改善されませんし、コンバージョン数は、現在が4件、一昨年が0件で、これもセッション数が増えたから改善したというわけではありません。ホームページのレイアウト、つまり設計が重要なのです。
直帰率改善が目的ではない
よく、直帰率が高いのは、1ページが縦長で文章が多いからといい、単純に縦長の1ページを複数ページに割ることで直帰率は改善されるというホームページ制作業者やコンサルタントがいらっしゃいますが、直帰率は改善されますが、それだけではコンバージョン率は上がってきません。誤解のないようにしていただきたいのは、目的が直帰率を改善することだと、小手先のテクニックでいくらでもカンタンにできますが、お問い合わせを取ることを目的にすると、小手先のテクニックだけではどうにもならないのです。
ウェブ制作業者やコンサルタントにお問い合わせが取れるホームページにしたいと伝えたとき、直帰率改善の提案をする場合、「どうやって直帰率を改善するのか?」「直帰率を改善することでお問い合わせが本当に取れるのか?」必ず確認しましょう。
直帰率を改善するとお問い合わせが増える理由を一つ一つわかるように伝えてもらいましょう。
直帰率が60%以上のウェブサイトの場合、どちらにせよ大幅なウェブサイトの設計見直しを行い直帰率を改善しないことには、お問い合わせを集めることは工務店様のような資料請求、見学会来場などがコンバージョンの場合、難しいといえます。弊社では、モバイルユーザビリティに配慮したウェブサイト設計を行い、直帰率を改善したら「グーグル広告」などを利用して一気にセッション数を上げることで、短期間でクライアント様に集客を実感していただいています。
この記事の監修 : 浅野 幸延 (建築士/コンサルティング・広告全般担当)プロフィール