4.【使いやすさを高めたホームページとは】小さなビルダーが「受注できる」ホームページ大作戦!2024 

4.使いやすさを高めたホームページとは

アクセスはあるのに反応がない、というホームページは、お客様が途中で「離脱」してしまっているのでは? 対策の一つがユーザビリティです。

前回、トップページに目に留まるアイキャッチを設置し直帰率を下げるお話をしました。 現場見学会でいえばチラシなどで興味のあるお客様を集め、会場の外観やノボリ、ポスターなどに興味を示されている状態です。 この後、お客様に建物の中を見学していただくわけですが、工務店様からすれば見てもらいたい部屋や展示物があるでしょうしアンケートも記入してもらいたい。しかし 「見学してもらいたと思った部屋を見ずに帰ってしまった」「アンケート依頼をしたら嫌な顔をして断られた」 こんな経験はないでしょうか。 見学する順路を示してあげたり、お客様がアンケートを書きたいと思うタイミングが分かれば、こんなことはなかったのかもしれません。

ホームページも同じことが言えます。どんなに役に立つ情報掲載していても、読みたい情報が見つけにくいホームページでは見るのをやめてしまいます。このようなことを離脱するといいます。せっかく濃いお客様を集める努力をしてもこれでは意味がありません。また、相談してみたいと思ってお問い合わせのページまでいっても、そのまま離脱してしまうケースも非常に多くあります。問い合わせたいと思っても、問い合わせの方法が分からなかったり、お問い合わせしにくいフォームだからです。

こうした離脱の多いホームページのことを『ユーザビリテが悪い』ホームページと言います。

この「ユーザビリティ」とは 「使いやすさ」のこと。簡単な操作で読みたい (利用したい) 情報にアクセスできることや、 使っていてストレスや戸惑いを感じないことなどが、優れたユーザビリティのホームページとなります。

工務店のHPに 最低限必要なコンテンツ
さて、工務店のホームページ内でアクセス数の多いページは、トップページが一番であるのはもちろんですが、「施工例」「プロフィール」「お客様の声」の3つのページは、訪れたお客様のうち工務店に興味を持った方が、必ずといっていいほど見るページです。つまり、工務店がホームページを作るときに、最低限入れなければいけないコンテンツということが言えます。

3つのページの見る順番は、検索してきたキーワードによって異なります。たとえば健康住宅など「住みたい家」やリフォ ームなどの「工事内容」で検索してきたお客様は、まず「施工例」に興味を持ち始めます。また、工務店や建築士など「業者」で検索してきたお客様は、プロフィールやお客様の声などから見ています。

工務店に必須のコンテンツ

写真付きプロフィールで個人の人柄を伝える
ちなみに、ここでいうプロフィールとは、社長様やスタッフの個人的なプロフィールのことです。もちろん会社概要なども必要ですが、地域密着型の工務店の場合、会社概要だけではホームページ上でライバルとの差別化をすることは難しいでしょう。そんな場合に効果的なのが個人的なプロフィールです。

プロフィールには必ず顔写真を添えることがポイントです。「人柄が良さそうな人なので、いいかもしれない。会ってみようよ」複数のビルダー様が実際にお客様からいただいた声です。一回や二回ではありません。ホームページは、お客様とビルダー様が直接お会いするための懸け橋です。訪れたお客様がプロフィールの写真を見ただけで会ってみようと思うのです。もちろん二枚目だからではありません(笑)。

ぜひホームページのプロフィール用に、素敵な笑顔や真剣なまなざしの姿を写した、会ってみたいと思わせるプロフィール写真を用意してください。

反応を取れるホームページの特徴
反応を取れているホームページには、似た特徴があります。最低限必要なコンテンツである「施工例」「プロフィール」「お客様の声」の3つのページが、ほぼ同じアクセス数になっていることです。つまり、反応の取れるホームページにするためには、訪れたお客様がこの3つのページを必ず見るようにすることだと言うことができます。そのためには、どうすればよいのでしょうか。

ホームページを作るときの基本的な考え方は、これまでご説明してきたように、まずはアイキャッチで目を留めせ、その後、お客様に見ていただきたい次のページに移動していただくように作ります。また、3つのコンテンツ以外にも、お客様は「最新情報」「新着情報」などの言葉に敏感に反応する傾向があります。これらをトップページのなるべく上部にそれを設置します。このように目に留まる部分に「最新情報」や「新着情報」などが置かれている場合は、クリック率が上がり、お客様がお気に入りに保存してくれリピートしてくれやすくなるという傾向があります。

お問い合わせフォームにアンケートを設置
ビルダー様のホームページで最低限必要な3つのコンテンツと同じくらい大切なのが「お問い合わせフォーム」です。「お問い合わせフォーム」に気軽に書き込んでいただく第一 のポイントは、名前・メールアドレス以外を「必須」扱いにしないことです。詳しい情報は来社した際や見学会に参加されたときに改めて伺えばいいのです。 一方、チェックマークでカンタンに答えられるアンケートは、お問い合わせをいただけるお客様の多くが答えてくれます。自社のホームページにどのように訪れたか参考にするためにも、ぜひアンケートを設置してみてください。

  1. お問い合わせフォームに アンケートを設置

    お問い合わせ・資料請求フォーム

    ポイントは、名前・メールアドレス以外を「必須」扱いにしないこと。チェックマーク式のカンタンなアンケートは有効。

また、ホームページに掲載する問い合わせ先は、「お問い合わせフォーム」だけでなく、電話やLINEなど、お客様がコンタクトできる方法を出来るだけ複数用意しておくこともポイントです。
お客様の詳しい情報を集めたい場合には、お役立ち情報の資料を差し上げる 「資料請求ページ」にするなどの方法が効果的です。

反応の取れているホームペー ジは、お客様が興味をもちそうなコンテンツや自社が伝えたいコンテンツへ、ユーザビリティ (使いやすさ)を高めて上手に導く工夫がされています。けっして過激な言葉や画像でお問い合わせを強要していません。ユーザーの思うままに行動してもらいながらも、自然に反応の取れるコンテンツに導くことが、ホームページで集客し、実際の反応をとる秘訣なのです。

浅野 幸延浅野 幸延

この記事の監修 : 浅野 幸延(あさのゆきのぶ)/エムズコミュニケーション株式会社 代表取締役 (建築士/コンサルティング・広告全般担当)プロフィール