工務店の皆さまにはあまりピンと来ない方も多いと思いますが、2018年8月1日にGoogleが実施したコアアルゴリズムのアップデートの影響で8月に検索結果で大きく順位を落とした方がいらっしゃいます。
コアアルゴリズムというのはGoogleの検索順位を決定する際に影響力の高い重要な計算式のことです。
主に医療関係のサイトで大きく順位が変動しましたが、他の業種でも影響はありました。
しかし、会員企業の方からの相談の多くは医療・健康関連サイトでした。会員工務店の方々は、ほとんど今回のコアアルゴリズムアップデートの影響は受けていないようです。会員企業様のサイトをここでご紹介はできませんので、コアアルゴリズムアップデートの影響で逆に順位を上げたサイトで解説したいと思います。
今回のコアアルゴリズムアップデートで、順位を大幅に上げたサイト、実は今ご覧いただいている当サイトです。
「集客でお悩みの工務店の方に集まってもらう」のが当サイトの目的です。
9月17日現在、
“ 工務店 コンサルタント ” google 6位
“ 工務店 集客 ” “ 集客 工務店 ”google 3位
今回のコアアルゴリズムアップデートで上位表示している多くのサイトは、検索した言葉の意味、定義をシンプルに説明していて、専門知識が無い人でもわかりやすく解説しているコンテンツのページです。
順位を落としたページでよくあるのが、ページの前半で検索した言葉の意味、定義を説明はしているものの、ページの後半で自社のサービスへ誘導するPRになっているページです。
順位が落ちているWebページは、この「検索ユーザーの意図と、サイト運営者の意図」が相反するページです。
Googleは、「検索ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツのページを作ることが上位表示のもっとも重要なポイントです」と、発しています。
しかし、自分のサイトの売上を増やそうとするあまり、サイト運営者としての欲を優先してしまい、検索ユーザーが情報を知りたいという欲を後回し的にページを作っているページは大きく順位を落としています。
Googleで上位表示するためには選択肢は一つしかありません。
それはサイト運営者としての欲を抑えて、検索ユーザーの欲をいつも優先することです。しかし、それだけではビジネスにつながりません。単に無料で情報を提供するページを増やすだけでは世の中のためにはなりますが、自社の売上を増やすことは困難です。
まずは、検索ユーザーの探しているお役立ち情報をしっかり作りこみ、そこからしつこくないように、しかし必ずユーザーの目に入るようにサービス案内ページ、商品案内ページにリンクを張るようにします。
そうすれば、役立つ情報を得たユーザーの中でその情報を提供している企業が有料で提供しているサービスで解決できそうだと思ってクリックしてもらえますし、リンク先ページの内容を気に入ってもらうことができればそこで売上が発生します。
当社のサイトhttps://asanoyukinobu.com/gp は、コアアルゴリズムアップデート前までは大きく順位を落とし全てのキーワードで検索結果が圏外となっていました。
どのようなことを行ったかと言えば、工務店の方が知りたいと思う記事を増やし、セールス的なページとは完全に分離しています。
大きく順位を落とした方は一度各ページを見直していただき、ページ内、特にページの終わりのほうに誘導するような営業トークがある場合、見直してみることをおすすめいたします。
注意点
今現在、自社サイトのコンバージョン率(お問い合わせや成約率)が高い方の場合は慎重な対応が必要です。
グーグルのアルゴリズムは今のまま固定されるわけではありませんので、コンバージョン率の高いサイト運営者の皆さまにおいては、しばらくの間、グーグルアドワーズなどの広告やグーグルマイビジネスなどを上手に活用し、自社サイトに誘導することを検討していただきたいと思います。
創業以来、一貫して当社の考えは、「マーケティングの中の一つがウェブマーケティングで他にもマーケティングはたくさんある」ということです。
複数のマーケティングチャンネルを上手に活用し、グーグルのアルゴリズムが落ち着くまで、他のマーケティングのウェイトを少し大きく取っておいてください。
逆に皆さまのライバルで「これからはインターネットだけで集客する!」と言っていた方々の中には、今回のアップデートが命取りになっている方も数多くいると考えられます。
集客の引き出しはいくつあっても困るものではありません。取引先の売上げが偏りすぎると何かあったとき取り返しがつかなくなるのと同様に、マーケティングもほどよく分散しておくことが大切だと考えさせられる今回のコアアルゴリズムアップデートです。
この記事の監修 : 浅野 幸延 (建築士/コンサルティング・広告全般担当)プロフィール