2019年3月12日 追記
※ QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。 参考:QRコードドットコム(株式会社デンソーウェーブ)
工務店集客コンサルタントの浅野です。左の画像は、この記事を書いていますアサノの名刺ですがQRコードをつけています。
名刺をお渡しした方にモバイルデバイスから気軽にアクセスしてもらうためですが、このQRコードからアクセスした場合、グーグルアナリティクスで計測できるようにしてあります。
集客を考える際に計測したデータを次に生かすことが必要不可欠です。しかし、DMやチラシなどの紙媒体や、看板などオフラインメディアの計測は出来ないとお考えの方も多いのではないでしょうか。
ホームページにアクセスしてもらうのが目的のQRコードですが、QRコードで読み込むURLに計測用のパラメータを付与することで、グーグルアナリティクスの参照元で名刺からのアクセスを計測することが出来ます。
工務店の方が集客をする上でオフライン(インターネット以外)のメディアからのアクセスを計測できるのはとても役に立ちます。
グーグルアナリティクスの「集客」→「参照元/メディア」で、この計測した数値を表示させることが出来ます。
折込チラシ・ポスティング・DM・フリーペーパー・現場シートなどなど、メディアごとにパラメータを付与してあげることで、どのメディアが集客に本当に役立っているのかカンタンにわかりますし、全てのメディアはホームページに誘導するようにすることで、集客の仕組みづくりが容易になります。(クロスメディアマーケティング)
スマートフォンからのアクセスが当たり前になったから出来ることともいえます。
工務店の方の中には、「QRコードなんて使ったことないよ」という方が多いのですが、すでに工務店のホームページもモバイルからのアクセスが70%を超えることが増えてきています。工務店の方はパソコンから自社サイトをアクセスしていると思いますが、見込み客はスマートフォンからアクセスしていることを忘れないでください。
インターネット以外のメディアからの集客が計測できるようになると、特に工務店の方にとっては利用するメディア選択に大いに役に立ちます。
それでは、QRコードをグーグルアナリティクスで計測する手順についてご説明します。
QRコード用のパラメータの条件を考える
Googleアナリティクスで流入経路を判別するためには、URLの末尾にカスタムパラメータという文字列を追記します。
例として当社が送った特定日時のダイレクトメールからのアクセスを計測する場合は、
- リンク先のURL : https://asanoyukinobu.com/
※メディアにあわせた各ページURLでももちろんかまいません。 - 計測したい施策:ダイレクトメールからのアクセスを計測したい。
- どのダイレクトメールからのアクセスか計測したい。ダイレクトメールを送付した日時がわかるようにしたい。
上記の条件をパラメーターに付与してみます。
URLに計測用のパラメータを作成する
パラメータの付与はこちらのツールを使うことでカンタンに制作できます。
以下について入力していきます。
- Website URL:QRコードから遷移するURL
- Campaign Source:媒体名(dm)
- Campaign Medium:広告の種類(qr)
- Campaign Name:施策を区別できる値(20180614:DMを送った日付)
パラメータを付与したURLが作成できました。
(https://asanoyukinobu.com/gp/?utm_source=dm&utm_medium=qr&utm_campaign=20180614)
このままQRコードにすることも出来ますが、QRコードを読み込む際にパラメータのついた長いURLがそのまま表示されてしまいます。
このような長いURLは、ユーザーに不信感を与える可能性がありますので、パラメータ付URLを短縮URLに加工して、パラメータが見えないようにします。
短縮URLの発行方法
Campaign URL Builderでパラメーターを付与したURLを作成下画面の一番下に「Convert URL to Short Link」というボタンを押すと短縮したURLが作成できます。※こちらの短縮URLサービスは、2019年3月末に終了しています。
この短縮URLを無料のQRコード作成サイトなどで作成してもかまいませんが、URL Sortener を利用すると短縮URLとQRコードを作成することが可能です。
2019年5月現在、弊社がお奨めできる特定の短縮URLサイトが見当たりませんので、ご紹介できるサイトが見つかり次第、当ホームページでご紹介いたします。短縮URLで検索すれば、さまざまな短縮URL作成サイトがみつかります。
QRコードを作成する
Googleアカウントにログインした状態で URL Sortener を利用すれば短縮URLからQRコードまで作成することが出来ます。※2019年3月でサービス終了
2019年4月現在、弊社ではQRコード作成に “QRコードメーカー” を利用しています。
Campaign URL Builderで作成したパラメーターを付与したURLを入力し、「SHORTEN URL」をクリックすると
短縮URLが出来ます。そのまま「QR Code」をクリックすると
QRコードが作成できますので「DONE」を押して画像として保存すれば完了です。
各メディアごとにカスタムパラメーターを付与したURLを作成することで、チラシ・フリーペーパー・専門誌・新聞・看板など、業者の言いなりにならずに、ご自身で各メディアの集客力を測定することが出来ます。工務店の皆さまは紙の媒体や看板など利用頻度が高い職種ですからQRコードを上手に利用して本当に役に立つ集客メディアを見つけましょう。ほとんどのライバルは、どのメディアが本当に役に立つのかわかっていません。メディア業者の言うことを鵜呑みにせず、ご自身でチェックしましょう。
この記事の監修 : 浅野 幸延 (建築士/コンサルティング・広告全般担当)プロフィール