下の表は、会員企業5社のグーグルアナリティクス(以下G.A)増税前8/1~9/30と増税後10/1~11/30の各二か月間を比較したものです。11月下旬から回復傾向ではありますが、外的要因に左右されない努力をしていても増税などの場合なかなかそうもいきません。今更かもしれませんが、同様なことが起こった時の参考にしてみてください。
G.A 8/1~9/30 と 10/1~11/30の比較
会員様の多くは増税後、お問い合わせや資料請求、見学会予約などが落ち込みました。通販の方々は売り上げが落ち込んだ方が多かったです。
数字の前にマイナスがついているのは、8/1~9/30の期間より10/1~11/30のほうが多いのですが、E社の平均セッション時間の落ち込みに関しては原因が特定できていますが、セッション数、平均セッション時間、直帰率のマイナスは許容範囲であまり問題という感じではありません。
つまりいつもと同じようにホームページを見てもらえているということになります。
コンバージョン率が悪化しているのは5社中2社ですので悪くないように見えますが、コンバージョン増加の一部は、営業や見込み客ではない方からのコンバージョンのためコンバージョンがプラスの会員様も内容がよいとは言えませんでした。
上記グラフは、A社のセッション数の現在と前年同月の比較です。A社様の場合は、有料のポータルサイトやグーグル広告も利用していますので、有料広告を動かしているときと動かしていないときに差が出ますがグラフの測定期間はどちらともリスティング広告は行っていません。増税後のほうが前年同月より微増です。
長年、真面目に運営しているウェブサイトのセッション数が急激に落ち込むということは、ほぼありません。むしろ徐々に増えていくのが一般的ですが、セッション数が落ちてきている場合は対策を必要とします。
会員様のG.Aは当社で定期的にチェックしていますので、セッション数が落ちていれば、弊社からご連絡を入れ対策を話し合ってます。
セッション数は上がっているのに成果が出ないとき
弊社では複数企業のG.Aをチェックしてますので、他社でも同様なことが起こっているのか、それとも特定の会員だけで問題が起こっているのかチェックした上で、ご提案をします。
2019年10月、11月のコンバージョンの落ち込みに関しては特定の業種を除く、ほぼ全会員が落ち込みました。数年に一度の出来事です。
このようなときは、広告費をいつもより多く利用してもセッション数を上げることはできてもコンバージョン率の費用対効果は期待できない結果になります。無理して集客に注力することなく、今できるほかのことを行って待つのが賢明といえます。
今回の8%⇒10%の増税はあまり関係ないのではないかと増税前には言われていましたが、消費者心理はそうではありませんでした。このようなときは、無理して広告費を上げたりせず、通常の更新や集客以外の今できることを行いましょう。
※ 11月下旬からコンバージョン率は回復してきています。
この記事の監修 : 浅野 幸延 (建築士/コンサルティング・広告全般担当)プロフィール