IT系コンサルタントの多くは「メルマガはもう古い、そんなのダメダメ」と言っています。手軽な集客ツールと思っていたメルマガ以上に手軽なツールができたためです。しかしご商売によってはまだまだ有効な集客ツールがメールマガジンです。
現在、当社のお客様の多くはB2Cの方々ですが創業当初は、問屋やメーカーなどの方々がインターネットを利用して取引先を探していましたので、B2Bの方々も多くいらっしゃいましたが、時代とともにメーカーや問屋は淘汰、または直販するようになりB2Bのお客様はずいぶんと少なくなりました。
少なくはなりましたがB2B企業の一社、プレカット工場の株式会社篠原商店様は2010年10月から、休日を除くほぼ毎日メルマガを配信し続けています。篠原商店プレカット工場オフィシャルサイト
メルマガを配信している担当者は、町田専務です。
(フェイスブックから画像無断転載)
上のグラフは、篠原商店オフィシャルサイトのセッション(アクセス)数、メルマガを配信している日は170から200セッション数/日です。面白いことにユーザー数(期間内にサイトを訪れた人の数)もほぼ同じです。
工務店のウェブサイトですと、同じユーザーが複数回アクセスするのが普通ですので、
が普通ですが、篠原商店ウェブサイトにアクセスする方の多くはメルマガを読んでアクセスしているということになります。
町田専務が配信するメルマガは抜粋文だけで、全て読みたい方はメルマガ内のリンクで篠原商店オフィシャルサイトにアクセスしてきますので、アクセスの多くは、
direct/none(参照元のサイトがない場合。ブックマーク、メルマガ、URLを直接入力した場合など)になります。
今現在、メルマガ有効読者数は以前より少し減っていますが約900社。地域限定のB2Bですからなかなかの読者数といえます。
しかしメルマガで大切なのは「開封率」。下の表は、業種ごとのメルマガ開封率。太枠で囲んであるのが建築系、つまり篠原商店さんのメルマガ読者と同じ業種の方々です。
業種別の平均メール開封率・クリック率・エラー率と閲覧デバイス比率
建築系の開封率は20.68%、篠原商店さんのメルマガは11~16%程度となっています。
建築系のメルマガは比較的開封率が高いと言われています。
篠原商店主催のセミナーが縁で当社の会員になっていただいた方が多くいますが、皆さん毎日とはいいませんが、町田専務のメルマガを読んでいる事を伺っています。
ここがポイントですが、当社コンサルティング会員の社長さんたちはかなりの確立で、お気に入りのメルマガがあり継続して読んでいるようです。社長以外のスタッフの方々は、ご自身のビジネスに関連するメルマガを継続して読んでいる方は皆無に近いです。このことから、社長さんは、メルマガからご自身のビジネスに役立ちそうな情報を探していると考えられます。
社長業は多忙ですから、「相手の都合を考えなくてよい」「自分のペースで情報収集できる」メルマガを好むと考えられます。
近年、メルマガ以外の集客ツールはずいぶんとバラエティに富んでいますが、「ビジネス」「社長」この2つのキーワードにはいまだ有効な集客ツールがメルマガのようです。そう考えると社長同様にビジネスのことばかり考えている町田専務もメルマガから情報収集しています。
ターゲットは限定されますが、記事タイトル「今、集客にメールマガジンは使えるのか?」の答えは、「ビジネス」「社長」この2つのキーワードをターゲットとする集客に今でも向いている。と言うことになります。
この記事の監修 : 浅野 幸延 (建築士/コンサルティング・広告全般担当)プロフィール